ゾーフィゴについて

ゾーフィゴ®静注とは、どのようなお薬ですか?

▶骨に転移した去勢抵抗性前立腺がん※に対して抗がん作用を持つ、治療用の放射性医薬品(注射薬)です。

ゾーフィゴ®静注には、アルファ線と呼ばれる放射線を出す「ラジウム-223」という放射性物質が含まれています。
このラジウム-223には、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすい性質があり、注射で体内に送られると、代謝が活発になっているがんの骨転移巣に多く運ばれます。そして、そこから放出されるアルファ線が、骨に転移したがん細胞の増殖を抑えます。

こうした作用によって、骨転移した去勢抵抗性前立腺がんに対して治療効果が期待できるお薬が、ゾーフィゴ®静注です。

※男性ホルモンの分泌を抑える治療を実施しても症状が悪化する前立腺がんのこと

ミニ知識(1)

〈アルファ線の特徴について〉

ゾーフィゴ®静注の治療で要となるアルファ線は、エネルギーが高く、細胞を破壊する力が強いという特徴があります。
しかし、アルファ線の力が届く距離は0.1ミリ未満(体内)と短いことから、正常細胞に影響を及ぼすことは比較的少ないとされています。

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ゾーフィゴ®静注による治療は何回受けるのでしょうか?

▶4週間に1回ごとの注射を、通常6回受けていただきます。

ゾーフィゴ®静注は、4週間ごとに1回、静脈注射で投与します。
最大6回の注射を受けたら、ゾーフィゴ®静注による治療は終了です。

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お薬は静脈注射を使い、約1分間かけて、ゆっくり注入されます。

ゾーフィゴ®静注の注射日を決めるにあたり、注意すべきことはありますか?

▶薬剤の性質上、原則として注射日の変更はできません。
担当医とよく相談してスケジュールを決めてください。

ゾーフィゴ®静注は、お薬の有効期間が短いことから、病院で在庫を持つことが難しく、患者さんの意思を確認したあと、製薬会社に発注することで病院に届けられます。このため、原則的に注射日の変更はできません。
また、ゾーフィゴ®静注による治療効果を十分得るためには、4週間隔での注射を6回受けていただくことが必要です※。 注射日を決める際には担当医とよく相談し、患者さんご自身が納得したうえで、スケジュールを確定するようにしてください。

※ただし、副作用などで患者さんの体調が変化した場合は、注射日が延期される、治療が中止されるなど治療計画が変更になることがあります。 このような場合には、担当医の指示に従ってください。

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ゾーフィゴ®静注の副作用にはどのようなものがありますか?

▶注意が必要な副作用には次のようなものがあります。
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骨髄抑制とは、白血球や血小板、赤血球などをつくっている骨髄の機能が低下して、これらの血液細胞が減少することをいいます。
骨髄抑制の有無や程度は血液検査で確認しますので、治療中は医師の指示に従って定期的に検査を受けてください。

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この他にも、気になる症状やいつもと違う症状がある場合は、「お役立ち情報」の 「 体調変化チェックシート」にその内容を書き留めて、医師に伝えてください。